ひふみプラスは、レオス・キャピタルワークスが運用している株式系の投資信託です。
長期でみると運用パフォーマンスが良いので、個人投資家から人気があります。
今回の記事では、”ひふみプラス”について徹底解説しています。
「ひふみプラスに投資しよう!」と考えている人は、ぜひチェックしてみてください。
ひふみプラスは、購入する金融機関によっては”購入時手数料”がかかります。
できる限りコストをおさえて投資することは、投資の世界の鉄則です。
ひふみプラスに投資するなら、”購入時手数料”を支払わずにひふみプラスを購入するようにしましょう。
投資信託で資産形成 ひふみ投信
ひふみプラスとは
ひふみプラスは、レオス・キャピタルワークスが運用している株式系の投資信託です。
国内株のイメージが強いと思いますが、外国株が1割弱を占めています。
純資産総額が6,117億円もあるので、日本最大級の純資産総額の投資信託としても有名です(2018年11月30日)。
ひふみプラスとよく似た名前の”ひふみ投信”や”ひふみ年金”という投資信託があります。
3商品ともレオス・キャピタルワークスが運用している商品です。
”ひふみプラス”と”ひふみ投信”、”ひふみ年金”の投資対象は、まったく同じです。
そのため、ひふみ系商品のどれを購入してもパフォーマンスは、ほぼ同じとなります。
下の図の通り、信託報酬に若干のちがいがあるくらいですね。
ひふみプラスの詳細はこちらです。
商品名 | ひふみプラス |
購入時手数料 | 3.24% |
信託報酬 | ※ |
信託財産留保額 | なし |
換金代金 | 受付日から起算して5営業日目 |
設定日 | 平成24年5月28日 |
信託期間 | 無期限 |
決算日 | 毎年9月30日 |
ひふみプラスのポートフォリオ
ひふみプラスのポートフォリオはこちらです(2018年10月末)。
ほとんどは国内株式ですが、1割程度は海外株式が占めています。
市場別にみると、大半が東証1部の銘柄です。
簡単に説明すると”ほとんど大型株”で構成されています。
業種別比率をみると、サービス業がトップです。
ひふみプラスの組入上位10銘柄はこちらです(2018年10月末)。
ひふみプラスのメリット
キチンと結果を出している
投資で最も大切なことは、”どれだけお金を増やすことができたか”です。
投資理論や相場の見通しも大切ですが、大事なのは顧客の資産を”いくら増やしたか”ですね。
ひふみプラスは、長期間でみると高いパフォーマンスをあげています。
下の図は日経平均とひふみプラスの比較チャートです。
ひふみプラスは、キチンと結果を出してきた投資信託のひとつだと思います。
Yahoo!ファイナンス
※青色:ひふみプラス、赤色:日経平均
カリスマ・藤野英人氏
ひふみプラスを運用しているのは、藤野英人氏です。
藤野英人氏は、2003年にレオス・キャピタルワークスを創業しました。
『ひふみプラス』や『ひふみ投信』が、これほどまでに資金を集めているのは”藤野氏が運用している”影響が大きいと思います。
藤野社長の書いた本はどれも面白くて、投資の参考になります。
企業の分析が参考になるので、投資の勉強になりますよ。
おすすめの著書は、下の2つです。
セミナーが充実
ひふみプラスを運用しているレオス・キャピタルワークスは、全国各地でセミナーや勉強会を開催しています。
セミナーは以下の通り、様々な種類があります。
特に初心者向けのセミナーに力を入れているようですね。
・全国ありがとうキャラバン
投資の面白さや資産形成についての考え方を解説
・はじめてのひふみ
投資をはじめてする人向けのセミナー
・ひふみアカデミー
運用担当者が”どのような視点で運用をおこなっているか”を説明するセミナー
・ひふみ投信運用報告会
直近1年間でどのような運用をおこなってきたか説明するセミナー
・女子勉強会
女性限定の初心者向けのセミナー
・ひふみの社会科見学
ひふみ投信を保有している顧客限定の社会科見学
ひふみプラスを保有している人は、ぜひ積極的にセミナーに参加してみましょう。
長期投資に定評のあるレオス・キャピタルの相場観を聞くだけでも、勉強になりますよ。
ひふみプラスのデメリット
ひふみプラスの運用は大変化!
現在のひふみプラスは、昔のひふみプラスのポートフォリオとは全然ちがいます。
長い間、ひふみプラスを運用している人は、”購入した当初のひふみプラス”と”現在のひふみプラス”はまったくちがうファンドになっていることを認識してください。
下の図の通り、ひふみプラスの純資産総額は急増しています。
純資産総額は急に増加したので、組入銘柄は大きく変わりました。
お金が集まりすぎてしまったので、昔のように中小型の銘柄には投資できないようです。
ひふみプラスの「2018年10月末のポートフォリオ」と「2012年10月末のポートフォリオ」を比較しました。
最近では、マザーズやジャスダックの銘柄をポートフォリオから外しているようです。
同じ名前の投資信託でも、まったくの別物になっていますね。
すっかり”安定志向”の投資信託になっています。
2018年10月末のポートフォリオ
直近のレポートをみると、ポートフォリオのほとんどが大型株となっています。
全部で234銘柄も組み入れられています。
すっかり丸くなっているので、全体と同じような動きをする可能性が高いです。
・東証1部 80.7%
・東証2部 0.7%
・マザーズ 1.5%
・JASDAQ 2.6%
・海外株 10.5%
組入銘柄数…234銘柄
組入上位10銘柄はこちらです。
ほとんどが大型株で構成されていますね。
2012年10月末のポートフォリオ
2012年のひふみプラスは、中小型の銘柄が多く組み入れられていました。
全部で66銘柄しか組入れられていません。
かなり尖った運用をしていますね。
・東証1部 67.18%
・東証2部 4.98%
・大阪1.2部 4.11%
・マザーズ 8.46%
・JASDAQ 15.27%
組入銘柄数…66銘柄
組入上位10銘柄はこちらです。
10銘柄中4銘柄は、中小型の銘柄ですね。
ひふみプラスのパフォーマンス
ひふみプラスのパフォーマンスを他の投資信託と比較しました。
長期的にみると、好パフォーマンスをあげています。
ただし、直近1年間のパフォーマンスは良くないようですね。
商品名 | 1年 | 3年 | 5年 |
ひふみプラス | -3.0% | +12.9% | +16.1% |
フィデリティUSリートBヘッジ無 | +1.2% | +1.8% | +10.0% |
フィデリティUSハイイールド | +0.04% | +3.1% | +6.7% |
ゼウス | +0.5% | +0.6% | +8.3% |
ピクテグローバルインカム | -5.7% | +1.3% | +4.0% |
ダイワUS-REIT B為替H無 | +2.1% | +0.7% | +9.5% |
ラサールグローバル | +4.5% | -0.5% | +7.2% |
円奏会(毎月) | +0.7% | +1.7% | +3.1% |
ひふみプラスのパフォーマンスを他のインデックスファンドと比較しました。
長期的にみると、ひふみプラスのパフォーマンスは良いです。
※インデックスファンドは、eMAXISシリーズ
商品名 | 1年 | 3年 | 5年 |
ひふみプラス | -3.0% | +12.9% | +16.1% |
eMAXIS TOPIX | -5.2% | +3.6% | +8.4% |
eMAXIS NYダウ | +8.0% | +11.1% | +14.3% |
eMAXIS 先進国株 | +0.3% | +4.9% | +9.2% |
eMAXIS 新興国株 | -14.4% | +2.9% | +2.4% |
eMAXIS 全世界株 | -1.7% | +4.7% | +8.4% |
販売会社
ひふみプラスは、様々な金融機関で購入することができます。
購入時手数料がかかる金融機関とかからない金融機関で分けました。
・ひふみプラスの購入時手数料がかかる金融機関
エース証券、百五証券、浜銀TT証券、ほくほくTT証券、百五銀行、秋田銀行、イオン銀行、沖縄銀行、群馬銀行、荘内銀行、常陽銀行、東邦銀行、北越銀行、北海道銀行、横浜銀行、青森銀行、岩手銀行、大分銀行、関西アーバン銀行、熊本銀行、七十七銀行、親和銀行、スルガ銀行、栃木銀行、鳥取銀行、福岡銀行、大垣共立銀行、京都銀行、佐賀銀行、但馬銀行、佐賀銀行
・ひふみプラスの購入時手数料がかからない金融機関
エイチ・エス証券、SBI証券、岡三オンライン証券、カブドットコム証券、GMOクリック証券、東海東京証券、フィデリティ証券、松井証券、マネックス証券、ライブスター証券、楽天証券、静岡銀行、ジャパンネット銀行、ソニー銀行、八十二銀行
ひふみプラスは”手数料無料”で購入しよう
ひふみプラスは、多くの金融機関で購入することができます。
しかし、金融機関によっては”購入時手数料”がかかってしまいます。
ひふみプラスを購入するときは、「手数料がかからないか」チェックするようにしましょう。
もし”購入時手数料”がかかる場合、ひふみ投信を購入しましょう。
実はひふみ投信は、購入時手数料がかかりません。
ひふみプラスとひふみ投信の組入銘柄は同じなので、パフォーマンスはほとんど一緒です。
下の図の通り、ひふみプラス(青色)とひふみ投信(赤色)の基準価額は、ほぼ重なっています。
Yahoo!ファイナンス
※青色:ひふみプラス、赤色:ひふみ投信
ひふみ投信は、レオスキャピタルに口座開設しないといけないので、手続きは面倒です。
手数料を払ってひふみプラスを購入するのなら、面倒でもひふみ投信を購入する方をおすすめします。
ひふみ投信の口座開設はこちらです。
かんたん・あんしん ひふみ投信
今回のまとめ
ひふみプラスは、レオス・キャピタルワークスが運用している株式系の投資信託です。
大きく分けると、特徴は以下の通りです。
①ひふみプラスは、長期的に良いパフォーマンスをあげています。
②購入する金融機関によっては購入時手数料がかかる
※ひふみ投信は購入時手数料がかからない
③ひふみプラスの運用責任者は、藤野英人氏
④セミナーが充実している
⑤直近1年間はひふみプラスのパフォーマンスが悪い
⑥純資産総額が急増したので、ポートフォリオ戦略が変わっている
過去のひふみプラスのパフォーマンスをみると、他の商品やインデックスファンドとくらべてパフォーマンスが良いです。
ひふみプラスは、購入する金融機関によって購入時手数料がかかります。
できる限りコストをおさえて投資することは、投資の世界では”鉄則”です。
手数料を支払ってひふみプラスを購入するなら、面倒でもひふみ投信を購入する方がおすすめです。
投資信託で資産形成 ひふみ投信
関連資料
ひふみプラス:『公式HP』
ひふみプラス:『月次レポート』
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