さわかみファンドは、日本株を中心に運用している投資信託です。
純資産総額は3,065億円(2018年11月30日)あり、ひふみ投信やセゾン投信と並ぶ独立系の投信会社です。
さわかみファンドは、日本の独立系のさきがけ的な存在です。
投資に詳しくない人でも、1度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
特に創業者の澤上篤人氏にはファンが多いので、インタビュー記事を読んだことがある人は多いと思います。
今回の記事では、さわかみファンドについて徹底解説しています。
「さわかみファンドに投資しよう!」と考えている人は、ぜひチェックしてください。
さわかみファンドとは
さわかみファンドは、日本株を中心に運用している投資信託です。
日本株のイメージが強いさわかみファンドですが、実は外国株への投資も開始しています。
直近の運用報告書(2018年9月28日現在)をみると、オラクルを組み入れていますね。
さわかみファンドの創業者は、澤上篤人氏です。
澤上篤人氏は、日本の運用業界を代表するカリスマとして知られています。
さわかみファンドの誕生以前、日本に独立系の投資信託はほとんどありませんでした。
そのため、さわかみファンドは日本の独立系投信のさきがけ的な存在として有名です。
現在では、創業者の澤上篤人氏は運用の第一線から退いています。
しかし、相変わらず”バイ・アンド・ホールド戦略”は続けているようですね。
商品名 | さわかみファンド |
購入時手数料 | なし |
信託報酬 | 年率 1.08% |
信託財産留保額 | なし |
換金代金 | 申込受付日から起算して5営業日目 |
設定日 | 1999年8月24日 |
償還日 | 無期限 |
決算日 | 8月23日 |
さわかみファンドのポートフォリオ
さわかみファンドは、日本株を中心とした株式の投資信託です。
基本方針は“バイ・アンド・ホールド”のため、株価が割安な銘柄を仕込み、上昇したら売却するという基本的な戦略をとっています。
直近のポートフォリオをみると、組み入れ銘柄は99銘柄となっています。
銘柄をキチンと選んで、銘柄数を絞っていますね。
組み入れ上位の銘柄をみると、日本を代表する大型銘柄を中心に組み入れているようです。
上位10銘柄で、組入比率33.6%を占めています。
他の投資信託と比較して、上位銘柄の占める割合は高いですね。
さわかみファンドのメリット
セミナーが充実
さわかみファンドでは、数多くの勉強会を開催しています。
ひと月に大体10回程度開催しているようです。
東京だけではなく、日本全国で開催しているのでぜひチェックしてみてください。
初心者向けの勉強会や企業訪問ツアーなどの様々な催し事をおこなっています。
内容をみると、“長期投資”に関するセミナーが多いようです。
さわかみファンドに興味がある人は、購入する前にセミナーに参加してみるのも良いですね。
1万円から積立可能
さわかみファンドでは、毎月1万円から“積立投資”をすることができます。
積立投資では、毎月決まった金額を銀行口座から自動で引き落としになります。
計画的に投資をできるので、初心者はいきなり大きく投資するのではなく少額から投資するのもひとつの手ですね。
設定は面倒ですが、最初に手続きをすれば後は特に手間がかかりません。
さわかみファンドのデメリット
パフォーマンスが悪い
さわかみファンドの問題点は“運用パフォーマンスが特に良いわけではない”ことです。
実は、さわかみファンドのパフォーマンスは日経平均とほとんど同じです。
直近1年間のパフォーマンスはこちらです。
実は、直近1年間のパフォーマンスでは日経平均(赤色)の方がさわかみファンド(青色)を上回っています。
赤色:日経平均、青色:さわかみファンド
直近5年間のパフォーマンスはこちらです。
多少離れている部分がありますが、さわかみファンドと日経平均は一致していますね。
赤色:日経平均、青色:さわかみファンド
直近10年間のパフォーマンスはこちらです。
さわかみファンドと日経平均は、ほぼ重なっています。
赤色:日経平均、青色:さわかみファンド
さわかみファンドは、アクティブ投信なのでコストが高いです。
コストが高くても、パフォーマンスが良ければ問題ないと思います。
しかし、高いコストを支払っているのに、パフォーマンスが日経平均と同じでは、割に合いませんね。
上記のようなパフォーマンスだったら、さわかみファンドを購入するよりも日経平均のインデックスファンドを購入した方が良さそうですね。
コストが高い
さわかみファンドはアクティブ投信なので、コストが高いです。
ただ、上記の通りさわかみファンドのパフォーマンスは良くありません。
信託報酬が年率1.08%かかっているので、一般的な投資信託よりもコストが高いですね。
直近の運用が日経平均に負けている中では、ちょっとオススメできません。
投資責任者は澤上篤人氏ではない
さわかみファンドの創業者・澤上篤人氏は運用の第一線から退いています。
代表取締役は、息子の澤上龍氏に譲っています。
現在の最高投資責任者は、草刈貴弘氏がつとめています。
インタビューを見ると、草刈氏はさわかみファンドの“バイ&ホールド戦略”をキチンと引き継いでいるようです。
ちなみに草刈氏は、元舞台俳優という異色の経歴をもっています。
上の動画をみると、左端が澤上龍氏、真ん中が澤上篤人氏、右端が草刈氏で並んでいます。
どうでもいいことですが、澤上親子の顔がそっくりですね(笑)
さわかみファンドのパフォーマンス
さわかみファンドのパフォーマンスを日本株の投資信託と比較しました。
直近1年間のベストパフォーマンスがインデックスファンドというのは、ちょっと寂しい結果ですね。
※eMAXIS 日経225インデックスは、インデックスファンドです。
商品名 | 1年 | 3年 | 5年 |
さわかみファンド | -6.7% | +4.3% | +8.5% |
ひふみプラス | -3.0% | +12.9% | +16.1% |
フィデリティ日本成長株 | -11.3% | +3.6% | +7.7% |
JPMザジャパン(年4回) | -12.0% | – | – |
三井住友・げんきシニア | -1.7% | +12.6% | +19.7% |
あすなろ | -3.7% | – | – |
eMAXIS 日経225 | +1.2% | +6.3% | +10.4% |
販売会社
さわかみファンドの販売会社は、さわかみ投信の1社だけです。
そのため、さわかみファンドを購入したいなら、さわかみ投信で口座開設するしかありません。
・さわかみ投信
今回のまとめ
さわかみファンドは、日本株を中心とした運用をしている投資信託です。
大きく分けると、特徴は以下の通りです。
①日本株を中心とした運用をしている投資信託
※一部外国株に投資をしています
②バイ&ホールド戦略をとっている投資信託
③コスト
購入時手数料なし、信託報酬1.08%、信託財産留保額なし
④さわかみファンドを購入する場合、さわかみ投信で口座開設する必要アリ
さわかみファンドは、日本を代表する株式投資信託です。
しかし、上記でも説明した通り、さわかみファンドの運用パフォーマンスは日経平均とほぼ同じです。
さわかみファンドは純資産総額が3,000億円を超える超巨大ファンドなので、仕方ないのかもしれませんね。
関連資料
さわかみファンド:『公式HP』
さわかみファンド:『運用報告書』
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